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国会では21日、内閣総理大臣の指名選挙が行われ自民党の高市早苗総裁が第104代の総理大臣に選出されました。
憲政史上初となる女性総理の誕生に大分県民や県内の政党関係者はどう思っているのか取材しました。
◆額賀福志郎衆議院議長(10/21午後)
「高市早苗君を衆議院規則第18条第2項により本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」
投票では、自民党のほか、連立政権に合意した日本維新の会などが高市氏に投票し、1回目の投票で高市氏が過半数を超える237票を獲得。
女性として、憲政史上初となる第104代の総理大臣に選出されました。
自民、維新による新たな連立政権の誕生。山積する課題の解決に向け高市氏がどのようなかじ取りをするのか手腕が問われます。
◆TOS刀祢優月記者
「女性初の首相誕生に街の人はどう感じたのでしょうか」
◆70代女性
「いいね。頑張ってほしい、女性の立場に立って」
◆70代男性
「今まで言ったことをどんな風に実行するのか見てみたい。女性が進出するというのはある意味ではよいと思う。(女性進出の)きっかけを作るかもしれない」
◆10代
「いままで政治に興味を持つことはなかったが女性総理ということで興味を持つきっかけになった良い印象を持っている。新たな歴史を作ってくれるといい」
◆女性
「新しい女性の首相を迎えて良い方に変わるのではないかと願っている」
また、高市新総理にどんな政策を期待するのか。街いく100人に「物価高対策」や「外交・防衛」など、6項目の中から選んでもらいました。
◆「物価高対策」を選んだ人
「肉・野菜・コメ全部高いのでなんとかしてほしい。女性目線から見て目を配ってもらえる形になるのでは」
◆「社会保険料の削減」を選んだ人
「自分の生活に直結するものなので、1番結果が目に見えやすいと思うので期待したい。国民が楽になったという話が聞けるようになると嬉しい」
◆「女性活躍」を選んだ人
「初めて女性が(首相に)なったということで女性のことを考えてほしい」
◆「外交」を選んだ人
「やっぱり今世界的にきな臭い状況なので将来を見据えると外交防衛関係はしっかりと、今すぐどうこうじゃなくても考えて取り組みの方向性とか、もし法改正が必要なことがあればやってもらいたい」
100人に聞いた結果、物価高対策が最も多く40人。次いで社会保険料の削減が22人と生活に直結する費用をなんとかしてほしいという声が多くなりました。
また、女性の活躍推進が3番目に多くなっています。
続いて、県内各政党関係者の受け止めです。
自民党県連の阿部英仁会長は初の女性総理誕生に期待を示し次のように述べました。
◆自民党県連 阿部英仁会長
「改めて政権をまた担わせていただけることに対して高市さんのみならず私どもはやはり身の引き締まるような思いがした。ガラスの天井を突き破るような突破的な行動で政策を次々打ち出していただきたいということを期待している」
また、連立与党となった日本維新の会県総支部の三浦由紀幹事長は、「高市さんが今まで言ってきた政策には期待している。ただ、自民党の中で実現できるかは疑問。我々としては政策実現のチャンスが来た」と話しています。
一方、野党側の反応です。
立憲民主党県連の吉田忠智代表は、「参院選で自民党に厳しい審判が下されたにも関わらず高市総理が誕生したことは残念。野党第一党として高市政権にしっかり対峙するとともに政権交代を目指していきたい」と高市政権と厳しく向き合う姿勢を示しました。
また、四半世紀を超える自民党との連立を解消した公明党県本部の戸高賢史代表は、「どういう政権運営をするのかは未知数だが、多様な民意をどう受け入れて国民の不安にどう向き合うのか見守りたい」とコメントしています。
国民民主党県連の福崎智幸代表は「個人的には期待している。これまで国民民主党と自民党で約束した政策を実行してもらえると思う」と期待を寄せました。
共産党県委員会の林田澄孝委員長は「最悪の政権が生まれる危険性がある。比例の定数削減や医療費削減、軍拡に向けた改憲などは許されず真正面から戦う」と話しています。
社民党県連の原田健蔵代表は「公明党が政権から離脱し保守色がより鮮明になった。自民党が安倍政権の時代に先祖返りした印象が否めない」としています。